ときどき神主ブログ - 地鎮の儀をしない、盛り砂無しの地鎮祭って、手抜き?
地鎮祭には、「地鎮の儀(苅初・穿初:かりぞめ・うがちぞめ:初めて鎌・鍬を入れること)」があります。
盛り砂をして、鎌で草を刈ったり、鍬や鋤で掘り起こす格好をします。
これに加え、福岡では、杭打ちが行われます。
地鎮祭が終わって。
櫛原天満宮の地鎮祭では、施主さんに鍬、施工業者さんに杭打ちをしていただいています。
鎌で草を刈るのもする事はありますが、私は、本来設計者がすると習ってきました。
当地では近年、この地鎮の儀をしないという地鎮祭が増えているようです。 他県の神職に聞くと、みんな驚きます。 地鎮の儀をするから、地鎮祭でしょう、と。
私もそう思います。 地鎮の儀をしないというのは、単なる土地のお祓いになってしまって、手抜き神事ではないかなと。
神職自身が自分の家を建てたり、ご社殿の地鎮祭をしたりする場合、絶対にやるはずなんです。 自分の家のつもりで、地鎮祭もしっかり祭典奉仕すべきだと思います。
地鎮祭の鎮物(しずめもの) も、もちろん用意しています。
このところ、業者さんによっては最初から砂をご用意されていないこともありますので、予備として神社より持っていくようにしています。
あなたの家の地鎮祭では、地鎮の儀はありましたでしょうか?
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