ときどき神主ブログ - 神社って誰のもの? 何を願う?
神社って誰のものでしょう?
宮司さんのもの? 氏子さんのもの? みんなのもの? 国のもの?
それぞれの神社は独立した宗教法人です。このウエブサイトでは、櫛原天満宮 、五穀神社 、秋葉神社 、高野産八幡宮 、日吉神社 、天満神社 合計6つの神社を紹介していますが、それぞれ独立した公益法人です。それぞれ計6つの会社があると思って下さい。
各神社は、会社同様に代表者がいます。それが宮司です。例えば、櫛原天満宮だと正式には、「櫛原天満宮 代表役員宮司 ○○○○」となるわけで、いろんな財産なども、この名義にて管理されています。
というのは、世俗面の話で、神社はやっぱり、
そのご祭神のものです。
もうひとつ、私が思っていることがあります。(ちょっと勝手に・・・)
日本国をしろしめす天皇陛下より神社の祭祀や運用管理を委託されているんだ、という思い(込み)です。
先祖より守られ、長い歴史を積み重ねてきたこれらの神社を、きちんと守って次世代に伝えていくことが何より大切な使命だと思っています。
では、氏子さんや崇敬者の方は関係ないの?
鎌倉時代に制定された御成敗式目の第一条に、「神は人の敬いによりて威を増し、人は神の徳によりて運を添う」とあります。
神さまは、皆さんの敬い、お参りによってその霊験もあらたかになり、その高まったお力が皆さんに徳として降り注がれてくるのです。神さまほったらかしでは、「不徳のいたすところ」になってしまいます。
ですから、神さまの前でご自分のお願いを一所懸命するのも良いですが、「神さま、お参りに来ましたよ、どうぞ他の方のお参りもドンドン増えて、神さまの霊験がますますあらたかになりますように」と、神さまのことをお願いするというのもいいのではないでしょうか。
たまにはこんな話もいいですかね?