ときどき神主ブログ - 東京大神宮の思い出、パワースポット
今朝、ぐっさんの番組で東京大神宮が出ていました。
東京のパワースポットとして女性の間で大人気なのです。近年良く紹介されています。
東京大神宮、私には少々ご縁がありました。
ひとつは、ここで結婚式をしたことです。もう十数年前のことです。当時、吉祥寺の北に位置する保谷市、今の西東京市の神社、東伏見稲荷神社に奉職していました。まだ東京に出てきたばかりでした。
神職は本来奉職先で挙式するのですが、諸事情により東京大神宮で挙げさせていただきました。
ちなみに東京大神宮は、「神宮」と神宮号が付けられていますが、勅許(天皇の許可)又は戦後神社本庁により特別に許可された神宮号とは異なります。(詳しくは、Wikipedia神宮)
何と言っても、初めて神前結婚式を行った神社としてとても有名です。私たち神職の教科書、祝詞例文集には東京大神宮の結婚式祝詞が掲載されています。
その結婚式、とても素晴らしいものでした。雅楽の生演奏に、巫女舞。ホームページを見ると、何と「神職、巫女、楽人たち総勢13人が心を込めてご奉仕する…」とあります。そんなにいらっしゃったとは。
もうひとつの思い出は、三年前。私が事務局を務める神社オンラインネットワーク連盟が財団法人神道文化会から表彰していただくこととなり、その会場が東京大神宮でした。
もうその頃も女性のお参りでいっぱい。やっぱり大都会東京は違うなと感じたものです。
「いやぁ、今は女性だらけでその中に入っていくのをためらってしまうようだ」と、ある関東の神職さん。
「パワースポット」として、あちこちの神社がポンと人気に火がついたり、注目を浴びたり。お参りが増えるのはとても結構なことです。お参りによって神様のお力も増すのですから。でも、どうも「パワースポット」という言葉はひっかかりますね。ほとんどの神職も同じ意見のようです。お参りを重ねることによって、「パワースポット」という言葉に違和感を感じるようになった時、そこが始まりかも知れません。