ときどき神主ブログ - 整地していたら井戸が出た、、、 水神さまの祟りは怖い
「整地していたら井戸が出てきたので、お祓いしていただけませんか」
時々、こんなお電話をいただきます。
工事の日程に影響が出るので、「明日に」とか、「今から、、」ということもあります。
先日も依頼のお電話をいただいて、井戸埋め水神昇げのお祓いをしてきました。
誰よりも井戸を発見された工事の方がビックリしていらっしゃって、しっかりお祓いをお願いされました。
水神さまの祟りは怖い
そう思っていらっしゃる方も多いのです。
最近は、地鎮祭もそうですが、オーナー自身が「そんな儀式いらないよ」と判断され、やらない場合があるようです。
しかし、地鎮祭や井戸のお祓いは、オーナーだけのためではありません。
その工事を行う人、さらには、その工事に関わるすべての人のご加護をお願いするのです。
祭典の後、工事関係者の方から「これで安心して作業ができます」と言っていただけます。
しっかりお祓いしたのですから、私にとっても絶対に事故が起きないよう、「注意して作業して下さいね」と申します。
ところで、水神さんをおろそかにするといけないのか。
その通りだと思います。
今でこそ公の水道が発達して井戸は不要のものとなっていますが、ちょっと昔までは、ひとつの水脈を多くの人が利用していたのです。そこに、もういらなくなったからと適当な土砂で埋めたりすると、その水脈が汚染されることもあるでしょう。息抜きの筒なども、突然埋めて空気の通り道がなくなることの影響などが出る事もあるでしょう。
そういうことで、自然と「掟(おきて)」のように、井戸を大切にする、水神さんを祀ることに繋がっていったのだと思います。