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トップ  >  神社と祭神  >  伊勢神宮(正式には神宮)の御神札はどうして「大麻(たいま)」というのですか
 日本国民の総氏神である天照大御神(あまてらすおおみかみ)をまつっている伊勢の神宮の御神札は、明治以前は御師(おし)といわれる神職によって全国各地の家々に配布されていました。  

 恩師は崇敬者(檀那:だんな)のためにご祈願を込めたしるしとして、祓串(はらえぐし)を納めた箱あるいは小さな祓串を剣先形に紙で包んだ物も配布していました。 その小さな祓串は大祓詞(おおはらえのことば:お祓いの祝詞(のりと))を唱え、罪・けがれを祓う霊力がある神聖な大麻(おおぬさ)にて祓い、祈祷を修めた祓串であったことから御祓大麻(おはらいおおぬさ)、俗にお祓いさんと言われました。

 明治の御代になって、御師による配布は廃止され、御祓大麻は神宮大麻(じんぐうたいま)と名称が改まり、明治天皇の聖旨により政府事業として全国全戸に漏れなく配布されるようになりました。

 戦後は、全国神社を包括する神社本庁が神宮の委託を受け、都道府県神社庁を経由して各神社を通し、今日約九百万の家庭に配布されております。

 神宮大麻を家庭にまつることにより、家の内が祓い清められ、拝むことによりその心は大御神の御許(みもと)に届き、広大無辺のご神徳を得ることができるのです。
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