ときどき神主ブログ - 20140329のエントリ
櫛原天満宮御鎮座八百二十五年記念の主な事業、随身像修復。名古屋の専門の人形師の手により、見事に修復されました。
来たる4月3日の午前10時より、これもきれいになった随身門にお遷しします。
名古屋から久留米にお戻りになっていますが、まだ厳重に梱包されたままです。写真をいただきましたので、一足先にこのサイトに掲載します。
所見
大きさ 頭上から衣先まで4尺(120cm)
『随身像両像』は、台座裏に銘文が残されており、「天明二龍集壬寅黄鐘穀旦」と、江戸時代中期の記述が見受けられます。この銘文は比較的新しい為、おそらく近代に台座部分のみ、造り替えたものと思われます。
本体木組構造(一体)は、身体部から手・顔・足先を合わせ計11木材を合わせて構成されています。
保存状態は各所木地に虫食い・眼欠損・ヒビ・数カ所欠損等があり、身体の手部等が鼠などによる食害が見られました。
顔は木組二構成で、裏からガラスに彩色し玉眼を入れるようになっており、古典的な技法が用いられています。
彩色層は各所で剥落が進行しており、表層は胡粉(ごふん)下地の上彩色が施されていました。
修復前…