神社の紋章を「神紋(しんもん)」といいます。 そもそも紋章は、平安時代に公家社会において、衣服や日常用いる道具、牛車などに好みの模様を用いたことに始まるといわれています。 それがのちに家紋や神紋となりました。 神紋が、いつ頃から発生したかは明らかではありませんが、家紋の発生とほぼ同時期と考えられています。 平安時代の末には、一部の神社で神紋が用いられただけでしたが、鎌倉時代になると、多くの神社で用いられるようになりました。 神紋は御祭神に関係のある伝承や鎮座地、社名などによって定められます。 神紋の中で代表的なのが、巴紋(ともえもん)といわれる八幡宮(はちまんぐう)などの神紋ですが、数の多さでは稲荷(いなり)神社の稲紋(いねもん)がよく知られています。