一般的に、稲荷神社の社殿や鳥居は朱色をしていますが、稲荷神社以外にも春日造や八幡造などの神社では朱色、つまり朱塗りの社殿や鳥居が見られます。 このように、社殿建築では朱塗りや黒漆塗りなどの彩色された材料の他に、伊勢神宮に見られるような白木(しらき)や、野々宮神社(京都府)の鳥居に見られるような黒木(木の皮を剥(は)いでいない材)を使う例もあります。 最近では、コンクリート製のものを使い災害に対処している神社も多く見られます。 歴史的に見ると、白木や黒木を使用している方が古く、朱塗りなどの彩色された材を使用している場合は、大陸の建築物の影響を受けてからのものと考えられています。