http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chubu/news/20130722-OYT8T00596.htm

愛知三つ目、みんな・薬師寺さん

　昨年１２月の衆院選で自民、民主の２大政党に対抗する勢力として台頭した「第３極」は、日本維新の会の勢いが失速。みんなの党は選挙区で４議席を獲得するなど改選議席を上回った。

　大阪市内の開票センターで記者会見に臨んだ維新の会の橋下共同代表は「自民党の勢いを止めることができなかった。（維新は）勝ちではない」と、終始硬い表情を崩さなかった。「僕への信任のなさだ」とも語り、自身のいわゆる従軍慰安婦問題を巡る発言の影響がぬぐえなかったと認めた。

　東京都内の開票センターでは、当選を確実にした候補者の情報も入る中、石原共同代表が「まずまずの成績。集中豪雨で川が氾濫している中で、何とか踏みとどまって流されずに済んだ」と語ったが、笑顔はなかった。東京選挙区で落選した新人小倉淳さん（５５）は「逆風を追い風に変える時間がなかった」と振り返った。

　一方、みんなの党の渡辺代表は東京都内の開票本部で、当選を確実にした候補者の名前の上に花をつけ、「改革を支持してくれる熱い人が最後に押し上げてくれた」と笑顔を見せた。

　ただ、山梨選挙区で新人に敗れた同党の現職米長晴信さん（４７）は、敗因について「候補者が乱立して第３極という形が浸透しきれず、浮動票を分け合う結果となった」と語り、悔しさをにじませた。

（2013年7月22日 読売新聞）