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ときどき神主ブログ - 高良大社 へこかき祭り その3 茅の輪くぐり

高良大社 へこかき祭り その3 茅の輪くぐり

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その他
執筆 : 
office 2009/5/26 15:03
6月1日と2日の茅の輪(ちのわ)くぐりについてです。

茅の輪は、茅草(かやくさ)で作られた大きな輪で、夏越しの大祓(なごしのおおはらえ)という祭典で使われます。これをくぐることにより、正月から六月までの半年間の疫病や罪穢が祓われるといわれています。
夏越しの大祓は、六月の晦日(最後の日)、つまり六月三十日に行われるのが一般的です。
全国の神社でも六月三十日にこの「茅の輪くぐり」が行われます。

ところが、高良大社では川渡祭、へこかき祭 が行われる六月一日から行われます。おそらく全国でも一番早いのではないでしょうか。
(六月三十日にはすでに茅の輪はありません)

戦前の新聞に、六月三十日に高良大社で茅の輪くぐりが行われた記事があるそうです。
ところが、戦時中のある時から日にちが早まっています。
このことについて、久留米市の郷土史研究家の古賀壽(たもつ)先生は、
「出兵にあたり武運長久を祈って高良大社にお参りにきたところ、茅の輪が準備されていたものの、祭典日はまだなのでくぐることができない。国のために命を捧げて出兵するのだから、特別に茅の輪をくぐることを許可したのではないか。それで日がずれてきたのではないか」
というような事を仰っていました。

もうひとつ、はだか参りですが、これも戦時中と関係ありそうです。
今年閉店した久留米井筒屋、昔は旭屋という百貨店でしたが、店員に出兵命令が下されると、その仲間の武運長久、無事生還を祈って同僚一同で高良大社(当時は高良神社)にお参りに裸で行っていたそうです。
そのへんのことも、茅の輪くぐり、はだか参りの共通点のようです。
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