元来「賽銭」とは、祈願成就のお礼参りの際に、「報賽(ほうさい)」として神仏に奉った金銭のことをいいました。 それが転じて、参拝のときに奉る幣帛(神さまに奉献する物)の代わりとしての金銭を意味するようになりました。 つまり、賽銭とは供え物の一種なのです。 金銭が流通する以前は、参拝著は(金銭に相当する物として)米を神前に撒いたり、あるいは洗米を紙に包んで奉っていました。 今でもその名残(なごり)として、米の代わりに金銭を紙に包み、賽銭箱に入れる人もいます。