そもそも「祭り」という語は、何を意味していたのでしょうか。 その語源については、「神さまに仕えマツル」の「マツル」であるとか、同じ祖神を同胞が「マツリアウ」からであるとか、「神さまの訪れをマツ」の「マツ」という語が関わっているなど諸説あります。 いずれにしても、お祭り(祭祀)とは神さまをお招きして饗応(きょうおう)のご接待をすることをいい、それは神さまと人との交流の機会でもありました。 かつては、神さまに奉仕することが主であったお祭りが、やがて神さまに祈願をするようになり、そして願いが叶うと感謝の気持ちを表すお祭りを行うようになりました。 こうして祈願と感謝のお祭りは、絶えることなく繰り返し続けられてきて今日に至っているのです。