木々のみなぎる生命力にあやかり、願い事がしっかり結ばれますようにとの祈りを込めて、人々はおみくじを木の枝に結びますが、その結ぶという行為そのものに、私たちの祖先は神秘的な力を信じていたのです。 そして、現在でもその伝統は生き続けています。 ただし、境内(けいだい)の木々にやたらとおみくじを結びつけられては、景観がそこなわれることもあるでしょう。 そのため「おみくじ結び所」が設けられている神社では、そこへおみくじを結びつけて、さらなるご加護をお願いしたり、あるいは心願が達成するまで、おみくじに記されている教訓を戒める意味で持ち歩き、そののちに神社へお礼を込めて納めるのが最もよい方法です。